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2024.06.16

基礎知識

ブラシメーカーが解説。HACCP対応ブラシで食品工場の衛生管理を強化!

食品工場において、衛生管理は製品の安全性を確保する上で最も重要な要素の一つです。HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)は、食品の製造工程における危害を分析し、重要な管理点を特定することで、安全な食品を製造するための衛生管理手法として世界中で導入されています。

HACCP対応ブラシは、このHACCPシステムに準拠したブラシであり、食品工場の衛生管理を強化するために欠かせないツールです。

 

ブラシメーカーが解説。HACCP対応ブラシで食品工場の衛生管理を強化!

 

HACCPの概要

 

HACCP(ハサップ)は、アメリカのアポロ計画で宇宙食の安全性を確保するために発案された衛生管理手法です。その後、食品業界に評価され、次第に世界に広がり、現在では国際的な衛生管理手法となっています。HACCPとは、「Hazard(危害), Analysis(分析), Critical(重要), Control(管理), Point(点)」の頭文字を取った造語であり、危害要因の分析と重要管理点の監視を通じて食品の安全を確保します。

HACCPの目的は、食品の製造・加工・流通の過程において、微生物や化学物質、異物混入などの危害要因を予測し、それに対する管理方法を定めることで、消費者に安全な食品を提供することです。従来の食品衛生管理が最終製品の抜き取り検査に重きを置いていたのに対し、HACCPは製造工程全体を監視し、危害を未然に防ぐことを重視しています。これにより、より高いレベルの食品安全が実現されます。

HACCPの導入は、食品業界において安全性を確保するだけでなく、企業の信頼性を高めるためにも重要です。多くの国や地域では、HACCPの導入が法的に義務付けられており、これに対応しない企業は市場から排除されるリスクがあります。特に食品を輸出する場合、輸出先国の基準を満たすためにはHACCPの認証が必要となることが多く、自社の国際競争力を高めるためにも欠かせない取り組みです。

また、HACCPの導入は、従業員の衛生管理意識の向上にもつながります。日常の業務において、常に衛生管理を意識し、適切な行動を取ることが求められるため、組織全体の衛生管理レベルが向上します。これにより、食品の品質が向上し、顧客満足度の向上にも寄与します。

HACCPは、単なる衛生管理手法ではなく、企業全体の品質管理の一環として位置付けられるべきです。従業員全員が一丸となって取り組むことで、HACCPの効果を最大限に引き出し、持続可能な食品安全管理体制を築くことができます。

 

HACCPとHACCP対応ブラシの関係

 

HACCPの導入により、食品製造現場では各工程ごとにリスク管理が求められます。この中で、衛生管理用ブラシの役割は非常に重要です。ブラシは、製造設備や作業環境の清掃に使われますが、HACCPの導入によって各工程での衛生管理が強化される中、ブラシの清潔さと適切な管理が食品安全を支える基盤となります。

食品製造現場では、微生物の繁殖や異物の混入を防ぐために、定期的な清掃が必要不可欠です。この清掃作業において、ブラシは表面の汚れを物理的に除去するための基本的なツールとして使用されます。例えば、製造ラインのコンベアベルト、加工機械の内部、作業台の表面など、多くの部分がブラシでの清掃を必要とします。これらの場所には、食品の残渣や微生物が付着しやすく、適切な清掃を行わないと汚染源となり得ます。

ブラシを使用することで、目に見える汚れだけでなく、目に見えない微生物も除去することが可能です。しかし、ブラシ自体が不衛生であれば、その効果は半減します。したがって、ブラシ自体の清潔さを保つことが重要です。ブラシの毛が抜けやすかったり、汚れが蓄積しやすい設計であれば、それは衛生管理上のリスクとなります。ブラシの適切な管理と選定が、HACCPの成功に直結するのです。

HACCPの実践において、各工程でのリスク管理が重要視されるため、ブラシの使用方法や管理方法も明確に規定されるべきです。

使用前後の洗浄・消毒

ブラシの使用前後にしっかりと洗浄・消毒を行い、使用後は乾燥させて清潔な状態で保管することが求められます。

定期的なチェックと交換

ブラシの劣化具合や交換時期を定期的にチェックし、適切なタイミングで交換することも重要です。

色分けによる交差汚染防止

ブラシは各清掃ゾーンごとに色分けされることが推奨されます。例えば、赤いブラシは生の肉を扱うエリア、青いブラシは野菜を扱うエリアなど、ゾーンごとに使用するブラシの色を変えることで、交差汚染を防ぐことができます。こうした色分けのルールは、従業員が容易に認識できるため、衛生管理の徹底に役立ちます。

このように、HACCPと衛生管理ブラシの関係は非常に密接です。ブラシの適切な選定と管理が、製造現場全体の衛生レベルを向上させ、食品の安全性を確保するための重要な要素となります。食品製造業者は、HACCPの理念に基づき、ブラシの使用方法や管理方法を見直し、従業員全員で衛生管理を徹底することが求められます。これにより、安全で高品質な食品を消費者に提供することが可能となります。

 

HACCP対応ブラシに求められる性能

 

HACCP対応ブラシは、食品工場での使用を想定し、以下の特徴を備えています。

毛が抜けにくいこと

異物混入防止のため、毛がしっかりと植毛され、使用中に抜けにくい設計が不可欠です。機械植毛や耐久性の高い合成繊維(ナイロン、ポリエステルなど)の使用が重要です。

 

抜けても発見しやすいこと

万一毛が抜けても特定しやすいよう、清掃ゾーンごとにブラシの色を変えることで、発生源を特定し、交差汚染を防ぐ工夫が求められます。

 

さまざまな形状、個所の清掃ができること

細いパイプや複雑な機械部品など、製造現場の多様な箇所を徹底清掃できるよう、様々な形状のブラシが必要です。

 

煮沸消毒や薬品による洗浄ができること

ブラシ自体の衛生を保つため、毛や柄が高温や強力な薬品に耐えられる素材(ポリプロピレン、ポリエチレンなど)である必要があります。

このように、衛生管理用ブラシにはさまざまな性能が求められます。適切なブラシの選定と管理により、食品の安全性を確保し、製品の品質を保つことが可能となります。製造現場の特性に応じたブラシの選定を行い、定期的な点検と交換を徹底することが、HACCPの成功につながります。

 

HACCP対応ブラシの適切な使い方

 

ブラシの適切な使用と管理が、HACCPの成功に欠かせない要素となります。

使用前の洗浄

ブラシを使用する前には、必ず全体を洗浄し、付着物がないことを確認します。付着物があると、清掃した部分を傷つける恐れがあるだけでなく、汚れや微生物を広げる原因となります。温水と中性洗剤を使用し、毛の根元までしっかりと洗い流しましょう。

正しい使い方

ブラシを押し付けすぎると毛が変形し、性能が低下します。清掃時には、適切な力加減でブラッシングすることが重要です。また、鋭利な箇所で使用する際は、ブラシの毛が切れないよう注意が必要です。毛の損傷や、切れた毛の混入を防ぐため、慎重に扱いましょう。

ブラシの保管方法

ブラシは、使用後の管理も重要です。適切な保管方法を守ることで、ブラシの清潔さを保ち、長期間にわたって使用することができます。 ブラシは、吊り下げて保管するのが理想です。風通しの良い場所で保管し、他の清掃用具との接触を避けることで、衛生を保つことができます。専用のブラシホルダーを使用したり、湿気の少ない場所を選ぶことで、カビや異臭の発生を防ぎ、清潔な状態を保ちましょう。

 

ブラシの適切な使用と管理を徹底することで、衛生管理の効果を最大限に引き出すことができます。特にHACCPを導入している現場では、ブラシの管理が食品の安全性に直結するため、適切な保管方法を徹底することが求められます。

 

HACCP対応ブラシの管理方法

 

衛生管理用ブラシの効果を維持するためには、日々の管理が不可欠です。

使用後の洗浄と乾燥

使用後のブラシは、殺菌剤や洗剤で洗浄し、十分に乾燥させることが必要です。乾燥が不十分だと、微生物の増殖リスクが高まります。食品に直接触れる可能性があるため、食品用の洗剤を使用し、ブラシの根元までしっかり洗浄した後、風通しの良い場所や専用の乾燥機で完全に乾燥させましょう。

保管方法

前述の通り、ブラシは吊り下げて保管するのが理想です。専用ラックを使用し、色分けされたブラシを適切に配置することで、交差汚染を防ぎ、清潔な状態を保ちます。湿気の少ない場所で保管し、定期的に保管場所の清掃と換気を行うことも重要です。

ブラシの管理方法を適切に実行することで、清掃用具自体の寿命を延ばし、効果的な衛生管理を実現することができます。

>>>ブラシの衛生対策について徹底解説!

 

HACCP対応ブラシの交換時期と方法

 

ブラシの清掃効果を維持し、衛生上のリスクを避けるためには、適切な交換時期の判断と実行が重要です。

交換時期の目安

ブラシの毛が変形したり、ブラシ本体にひび割れや欠けなどの欠陥が発生した場合は、すぐに交換します。劣化したブラシでは十分な清掃ができず、衛生管理に支障をきたします。また、毛が抜けやすくなっている場合も、異物混入のリスクがあるため、早めの交換が必要です。定期的な点検を行い、ブラシの状態を確認することが重要です。

交換の実例

交換時期が誰にでも分かるように、実際に交換したブラシの写真を保管場所に貼っておくことで、徹底した管理が可能となります。例えば、「交換前」と「交換後」の写真を比較表示し、どのような状態が交換の目安となるかを視覚的に示しましょう。これにより、従業員全員が交換時期を把握し、適切なタイミングで交換を行うことができます。

ブラシの交換は、衛生管理や異物混入防止だけでなく、労働安全の観点からも重要です。劣化したブラシを使用し続けると、清掃効果が低下し、作業効率が悪くなるだけでなく、従業員のケガのリスクも高まります。安全で効率的な作業環境を維持するためにも、ブラシの適切な交換が必要です。

 

高砂のHACCP対応ブラシ お客様の声

業務用食品メーカーA社様:「HP高所ブラシとHP伸縮アルミ柄は、2メートル以上ある機械内のたんぱく汚れ・残渣の洗浄に使用しています。ありそうでない形状で毛も柔らかすぎないのでたんぱく汚れ・残渣が落としやすいです。」

漬物メーカー T社様
「サンプルでお借りしたHP洗車ブラシ青は現場から好評でした。準清潔区の機械洗浄で使用して毛足が長いのと毛がウェーブなので泡立ちもよく洗浄しやすかったです。あと毛量も多いのが良いですね。」

製パン会社 Y社様
「ハンドL使ってますが問題なく使えてます。元々他社のハンドブラシ使っていたのですが廃盤になりました。その際にいろんなメーカーのハンドブラシを試し、高砂さんのものが握りやすい形で使いやすいという結論になりました。あと、値段面でもちょうど価格高騰の時期に高砂さんだけは比較的安かったです。」

給食事業者 S社様
「片手ほうきソフト赤、チリトリデュエット使いやすいです。自在ほうきより小回りきくので狭い箇所も掃除ができる。セットして片付けられるので幅も取らないですし、気になる掃除箇所があったらササっと掃除できる大きさなので私のお気に入りです。」

衛生用品商社 I社様
「高砂ブラシの注文頻繁にありますよ。高砂さんの知名度高いです。うちは海外メーカーよりも高砂さんの方が売れていると思います。海外メーカーユーザーに『日本製で、海外メーカーと作りが同じなので耐久性があり、軽量』とういうところを押し出してます。」

 

HACCP対応ブラシについて、まとめ

HACCP対応ブラシは、食品製造現場の衛生管理において非常に重要な役割を担います。HACCPの理念に基づき、適切なブラシの選定、正しい使用法、徹底した管理、そして適切な交換時期の遵守が、食品の安全性を確保し、製品の品質を保つ基盤となります。従業員全員がこれらを実践することで、衛生管理レベルを向上させ、安全で高品質な食品を提供し、企業の信頼性を高めることができます。

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